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レクバーグの製造

手摘みによる葡萄の収穫

待ちに待った葡萄の収穫の季節、一年中で一番忙しい時期。
ビオ・ディナミの最も自然な環境で育った特別な葡萄たちはその恩恵を体いっぱいに受け止め、最高のアロマティックワインになるため最後の最後まで貯えた新鮮な果汁に溢れるその果実を秋の陽光に輝かせています。
その最高の葡萄たちは、温度変化が少なく気温の涼しい朝夕に細心の注意と真心を込めて丁寧に手作業で摘み取られます。
機械で文字通り葡萄を枝葉ごと漉き取って造られた大量安定生産用のワインとは大きく一線を画します。
温度や機械摘みよるストレスを一切排除し、特別に育てられた葡萄のその繊細で香り高いアロマを守る為、全ての葡萄は大切に手で摘みとられています。
毎日の気温の変化と日毎に凝縮される葡萄の実の糖度とアロマとを厳しくチェックされながら、その葡萄の種類のその年の最高の時期にその香り高いアロマを守るために熟練の農夫たちの手によって素早く丁寧に手摘みされたビオ・ディナミの葡萄たちで作られたワインがアロマティックワインの女王と称される所以なのです。

重力式レイアウトのワイナリー

最上級ワインを造るワイナリーは、葡萄を破砕する地上階から始まり地下複数階へと渡りタンクが続く構造からも分かります。

ビオ・ディナミの創り出す本来の自然、トランシルバニアの豊かな自然のみを糧に育った最高の葡萄たち。この土地のテロアールを最大限に表現する、一切混じり気の無い最も葡萄らしい葡萄たち。この最高の素材を最高のワインに換えるのもまた偉大な自然のみなせる業です。最高の葡萄を育てるために農薬、化学肥料、動物性堆肥を一切使わないのと同様、最高のワイン造りにも不必要な人為的要素は全て取り除かれなければなりません。

メタモルフォーゼ

その繊細でかつ自然の変化(熟成)の過程は、できる限り自然のままで成されるべきと考えます。

最上級といわれるの日本酒『雫酒』が、袋に詰められたモロミの自重のみを使って垂れてくる酒を採るように、同様にワインも砕いた葡萄の自重のみから流れ出るジュースは『フリーラン』と呼ばれ、雑味や苦味の原因となる枝葉や皮の影響が無く最も純粋なワインの原料として重宝されています。

特に白ワインではその違いが質に顕著に現れる傾向にあり、最上級ワイン造りにとって自然の重力を最大限に使うことは非常に重要な要素となっています。

大量安定生産の為に最後の一滴まで圧搾機で搾り取り、かつ平坦な醸造所内をワインがポンプで駆け巡るような環境では同じような熟成はまず望めません。

最上級ワインを造るワイナリーは、葡萄を破砕する地上階から始まり地下複数階へと渡りタンクが続く構造から分かります。重力式タンク内では沈澱と濾過が自然に行われ、人為的な圧力変化(ポンプ)やそれによる酸化は全くありません。

ビオワイン造りの達人レクバーグが最上級のワインを造るのに妥協はありません。

コンクリート製タンク熟成

ビオ・ディナミで育った葡萄を使った最上級のアロマティック白ワインを造るためのもう一つの秘訣があります。

コンクリートタンク内熟成というこだわり

コンクリートと聞いて如何にも無機質なイメージを抱く方も少なくないと思いますが、その実態は全くの逆であり、最も自然な状態に近いワイン貯蔵方法です。

ビオワインのために、通常の建設用コンクリートに使われるような化学薬品を用いないで造られたコンクリートタンクは、安全で夏は涼しく冬は温かい、まるで大地をそのまま利用した地下のボデガの様にワインにとって理想的な環境を作り出します。

コンクリートタンクとステンレスタンクの違い

大量安定生産の為に、より安価で洗いやすい100%無機質なステンレスタンクが近年多く採用されつつあります。ステンレスタンクはで温度を冷蔵庫のように人為的に操作して一定の品質を保つ事を得意とし手間も軽減されます。
ステンレスタンクはコンクリートタンクと同じく密閉性は優れているもののコンクリートタンクでの発酵時の温度管理、特定のワイン作りに必要な温度操作のそれとは異なります。

コンクリートタンクはより自然に近い状態での熟成と貯蔵環境を実現します。